2017年8月31日木曜日

秋の気配近づく篠ノ井線


気づいた方。先週の写真、失敗してました。夏男君からは

「置きピン位置間違えたでしょう」

と痛い言葉が。

はい、、、という事で


篠ノ井線 冠着-聖高原
α77+MINOLTA 80-200F2.8 HIGHSPEED APO

今週も行ってきました。聖高原。

雨予報からギリギリの晴れ間が見えるコンディション。時間軸が前後するが、坂城からのタンクの返空から。夏男君とも話しているが、いい加減に、相当に古いレンズながらこの手の絵面はお得意のようで。定番すぎるような構図であるが、EH200は、やっぱりこのテのカットがカッコいい。しかもトップナンバーだ。


篠ノ井線 西条-坂北
α77+SONY 24-70F2.8T*


今回はロケハンもかねてあちこちに。

先週と比べると稲も早稲は色づいて頭を垂れ始め、水田の区画がパッチワークみたいになってきた。9月中旬だろうか、刈取り時期が近づいてきている。


篠ノ井線 明科-西条
α77+MINOLTA 80-200F2.8 HIGHSPEED APO

白坂トンネルの坑口に行ってみた。構図になる場所が、季節感のない場所であるが、複線断面のトンネルが単線運用されている。曲線の多い篠ノ井線にあって異質な新線っぽい独特の雰囲気のある場所である。



篠ノ井線 西条-明科
α77+MINOLTA 80-200F2.8 HIGHSPEED APO

振り返って西条駅を出発するE127系100番台列車。「701系面」とも言われているこの顔面の列車であるが、撮りようによっては意外に表情のある車両である。



篠ノ井線 冠着-聖高原
α77+SONY 24-70F2.8T*

ぐぬぬ。383系「しなの」は意外と画にならなかった。こういうローカルな景色にはE127系の2連が似合う。

かつては手前の方まで水田だったようであるが、昔は棚田となっていた部分が蕎麦畑になっているようで、白い花が咲いている。

近づく台風が前線を刺激する不安定な天気の中、僅かな雨の合間、日差の差した篠ノ井線だった。あと2週間もすると、景色が大きく変わるだろう。刈取りが始まったら始まったで、信州の山間独特の雰囲気となる場所である。

しばらく、篠ノ井線通いが続きそうだ。




2017年8月24日木曜日

山間にて、夏の名残を惜しむ


信州に来て1年が過ぎた。

多忙だった夏の繁忙期が終わったので、フラりと写真を撮りに出てみた。

聖高原。どことなく響きの良い駅名であるが、知ってはいたが、行ってみると信州の「高原」とつく地でありながら、目立ったものはない。かといって、寂れ切っているかというとさにあらず、駅前の国道はひっきりなしに車が通るし、市街地を貫くようにして走っている高速道路は長野と松本を繋ぐ幹線であるから、それこそひっきりなしに車が駆ける。

観光地の喧騒から離れた山間の地。そんな雰囲気の、市街地から外れた見通しの良い場所に陣取ってみる。頭を垂れはじめた稲穂をお題にするのも良いが、敢えて車輛の面を強調し、背後を黒黒とした山としてみた。この山もあと数か月もすれば、色づき、そして葉の落ちた赤茶色い冬の山となってしまう。

篠ノ井線 冠着-聖高原
α77+MINOLTA 80-200 F2.8 HIGHSPEED APO

高原独特のジリジリと刺すような日差しの中、特急列車が矢のごとくやってきた。

「速い。」

覚悟はしていたが、単線といえど直線区間、振子電車は容赦なく加速してゆき、車体をくねらせ、山間に消えていった。


篠ノ井線 冠着-聖高原
α77+MINOLTA 80-200 F2.8 HIGHSPEED APO



一寸の間、今度は重々しいブロワー音が響いてくる。特急列車とは対照的に牛歩のごとく全く近づいて来ない。

継ぎ目を奏でるH級電機の断続音とともに、港の製油所へ帰るタンク列車が去っていった。

背後の高速道路を観光バスが駆けてゆく。

賑やかだった信州の夏も、もうすぐ終わり。

色づく秋の季節は、もうすぐそこまで来ている。