2015年5月23日土曜日

430MHzのSWRが高い

25エレ×2を上げてからどうも、不思議でならなかったのがアンテナSWR。通常は1.1以下に収まっているのだが、日によって突如1.4とか示すようになる。疑わしいケーブルは全部補修して。後は一番やりたくない、プリアンプ直下の一番長いケーブルの終端。ここを作り直すには、タワーに上って、ムチルを剥がして、頑丈に固定してあるラインを外して、ケーブルを地面レベルまで下ろしてと。とてもとてもやりたくない。極端に上がる訳でもないし、大概はすぐに1.1以下に収まるので、1年以上放置してあるのであった。

そして昨日とうとう原因が分かった。どうも雨が降ったりすると、SWRが悪化する傾向にあるようで。しかも雨中という訳ではなく、雨が降った翌日とかが特に悪い。ここの所断続的に降っている。朝の時点で、1.1と抜群であったのであるが、夜、CQを出そうと思ったら1.4。出られない事はないが、精神衛生上あまりよろしくない。

Nコネのリグ側をいじってみたり、アンテナをローテートしてみたり(これで直る事もある)、やってみたが、ふとした事で突如1.2くらいまで落ちた。

ン?と思ったらプリアンプがON状態でリグからの信号を受けるのコントロールケーブルが外れ、キャリコン動作になっていた。いやいや、リグの後ろをいじっている時にスタンバイジャックが抜けてしまったようだが、保護回路が入っている直下プリだから無事だったが、強制スタンバイのプリだったら一発、昇天であった。

さて、ところで、どうもプリが、キャリコン動作するとSWRが落ちるようである。コントロールケーブルを繋いで強制スタンバイ動作にすると、送信時のSWRが上がる。

う~~ん。

ケーブルは全部直した。昨年アンテナを上げる前のアンテナ単体テスト時についてなかったのは直下プリ。直下プリは室内で、動作チェックを行った。

これは、高周波リレーが調子悪いかな。リレーの挿入でSWRが1.5くらいになる場合があるって聞いた事あるので、その言葉がよぎった。なぜ、キャリコン動作でSWRが落ちるのか??であるが、多分、キャリコン回路に高周波が回る事によってみかけの同軸長が変わって、定在波の腹の位置がシフトしたのではないか。

何となく読めてきた。川越の説明に、

「防水は完全ではありませんが、水抜きのためです、コーキングはしないで下さい」

と書いてあった。アンテンのプリと違って、川越のプリは一見防水がチープなように見えるが、考えとして、下向きに水が抜ける構造のようである。

多分。雨が降った翌日で内部、特に高周波リレーの接点周りが、微妙に結露しているのではないだろうか。極端に悪化しないのは本当に微妙な湿りなのだろう。もしそうだとしたら、風が吹いているから、一晩置いて、乾いて接点が良好になって、SWRが落ちていれば・・・・


果たして、ビンゴであった。今朝、測定したら、昨日と同じ周波数で1.1以下。微妙に動くSWR値もアンテナのカタログの山と同調している。(これが定在波が立っていると、同軸長でシフトするようになる)。

う~~~ん。プリの故障じゃないよな。川越的には、多分そんな仕様なので問題ないとか、言われそうだし。とりあえず様子を見てみるか。


川越の430レギュラータイプのLNA。この位置まで修理に行って、「何でもない」となると、かなり体のダメージがでかい。もう散々やっているので、しばらく様子を見る。バタつくようなら修理だな。

川越のプリは30dbとなっているが実測値で、公称値であるアンテン等の20dbタイプのプリ2段に相当する。リニアアンプも川越(認可50W機)を使用しているので、リニアにもオマケ的に卓上15dbタイプが入っているので、上2段下1段で、アンテナが4本上がらない部分をカバーしている。

実力は、DX波が浮くのはもちろんであるが、通常交信においても、横浜や千葉といった、海岸に居るハンディ機を富士山反射で捉える事ができる。ノンプリでは、S0。つまり「全く」聞こえない。そういった弱いQRP信号が耳Sで55くらいまでは浮き上がる。

難点は「電子耳」なのでカブりに非常に弱い。コンテストの時などは、山岳から50W波が多数出るので、回り込んでしまって全く使えない。こればかりは少ないエレメント、スタック数でゲインを稼いでいるので、どうしようもない。アンテナの素子数、スタック数を増やして、基本性能を上げるしかない。






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