2013年9月30日月曜日

FT-*90とFT-817


もう20年近く前だろうか、弟が使っていた、FT690があったのは知っていたのであるが、自分のものではなかったので、アレだったが、引っ張り出してきて、火を入れてみた。いちおうちゃんと動作するようである。電池ボックスも、純正のリニアアンプもついている。譲って欲しいと言ったら「駄目」との事。

まぁ、すでに6mブームが去った当時に6mモノバンドで開局し、支線式ポールマストながら、5エレの八木を12MHに上げて相当稼いでいたので相当思いいれがあるマシンなのだろう。リグも当時から年季が入っており、多分、何処ぞのOMさんからの譲り物なのかもしれない。

さて、インプレッションである。今でもオークションに出ると完動品ならそれなりに値段が付くものであるが、これはMKIIである。無印と何が違うと言うと、デザインも結構違うのであるが、残念な事にMKIIにはAMモードがない。あとはSSBのチューニングもクリックなのは残念。これは結構使いづらい。あとは、この手のクラシックリグはAMは欲しいなぁ。AMモードを使いたい方にはFT690でもMKIIではない、初期型をお奨めする。動作は微妙だがオークションに出くる。

さて、このFT-×90リグ。FT-817の先代であるという事はマニアなら知っているはずである。モノバンダーで、6m、2m、430の3種類があった。電池動作。前BNC、後Mコネの構成。ショルダーベルト。QRPながらオールモード。かなりの部分でFT817との流れを彷彿とさせる
使えないかなぁ、と思ったが、実はFT-817が全ての面で凌駕してしまっている。QRPであるが、1.9~430MHzでのオールモードを達成しており、オールドファンには物足りない低電力変調ながらAMモードも動作。PKTモードもある。体積は1/4と。もう、いい加減後継は出ないのかと思うほど長きに渡り売られているが、これはこれで、FT×90シリーズから続く、ひとつのジャンルを築いているようである。そこそこ長く無線をやってる人は、パワーが無いだのもう古臭いだの、何だのヘッタクリを言いながら、結局、持っている人が多い。使えネェと一度手放しても、また買う人もいるようである。

確かに、乾電池と付属内臓バッテリーで2.5W、外部13.8V入力で5Wとはハンディ機並で、かなりの非力である。しかし、別の見方をすれば、ハンディ機のように直付で、ホイップも立てられるし、背面のMコネから拡張もできる。小生も現在IC706が不調なので、50Wのハイパワーから2.5WのQRPまで、移動はこれ1台でこなしている。HF帯に不満はあるが、消費電力が大きいというのは、電池動作の場合であって、FT-817とHL-45Bの組み合わせでは、一般的なHF移動機と比べると、実に消費電力が少ない。まぁ、、、、ダイヤルや表示が小さいとか、どうもHFの性能がイマイチというのは、この大きさではしょうがないようで。

結局不満はイロイロ噴出するものの、小さくて、どこへも持ちあるけて、オールバンド、オールモードと、結局使用してしまう、非常に不思議なリグである。




それから、バッテリーであるが、付属電池の他に、大自のメルテックアクティブパワーを使用している。同容量ならリチウムイオン系のバッテリーが小さく、便利なのであるが、使用方法を間違えると発火する恐れがあるのと、航空機に持ち込むのに、相当ブツブツ言われる(乗り損ねる所だった)ので、重いが枯れた技術のシールド鉛バッテリーを使用。

まぁ、重いとは言え、許容されるレベル。5時間程度、5W送信ができるというレポートもあるが、フルにCQを出して5時間は微妙ながら、SSBなら、移動しながら、チョイチョイ使う手法で、間欠送信をしながら5時間程度使えるようである。まぁ、これも酷評レポートも多いが「枯れた技術」充電アダプタ付きでこの値段なら文句ないであろう。シガータイプのソケットが2つついている。小生の場合、モービル運用でも、離れた場所に設置する、ATUの電源に使用するなど、多目的に使用している。







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