2013年7月7日日曜日

YAESU FL-2100B 真空管リニアアンプ (到着編)


YAESU FL-2100B 真空管アンプが届いた。オークションにも出品があったが、中古店舗でオークション落札相場といった所で送料込で出ていたので、どの「出物」にしようか迷ったが、結局、オークションではなく中古店舗のものをGETした。届いて開梱してみたとおり、評価どうり「並」(それなりに使用感がある品物です)とのアナウンスどうり。まぁ、「並」といった具合だろうか。かといって粗雑に扱われていた感じはない。あくまでも「並」といった感じの品物である。


電源を入れてコンデンサーにチャージされた状態でうっかり触って、「痛っ!!」となる前に先に内部を点検して減圧化改造を行ってしまう事にした。まずは底板をオープン。なるほど「並」。多少の埃はついている。かといって、物置とか納屋に粗雑に放置されていて、クモの巣が張っているというような事はなく、まぁ、綺麗である。年代物であるが、ちゃんとシャック内で管理されていたのであろう。


上蓋を外し、高圧パネルをオープン。御開帳。ご神体の572B真空管はこれまたメチャ綺麗という訳ではなく、かといってガラス管の部分がススけている訳でもなく、「並」。根元のバンド部分に若干のサビが浮いているがこれはしかたないね。その他バリコンやコンデンサー抵抗等、くまなく見てみたが、アークで溶断したような痕などはなく、「並」。まぁ、荒っぽい扱いをしたような痕はないので、どこぞのOMさんが丁寧に使い込んだ品物のようですな。年季が来たので手放しましたといった風のモノである。


500W試験はやらないので、先にタップを切り替えておく。デフォルトでは850Vの所にハンダ付けされているコードを425Vに移動する。そうする事によってプレート電圧を半分の1200Vに低減する事ができる。


スイッチが入れられた状態の写真で展示してあったので、炸裂する事はないと思うが。コンセントを挿し込み、指の裏側で押し上げるように、ポッチッ。

スイッチオーーン!。

「ブゥゥゥゥン」

という音と共にプレート電圧計がピクッと振れた。あひゃ?1100V?メーター誤差かな。まぁキッチリ1200は差さないのだろう。こんなもんだろう。


続きまして。送信試験。FT2000と繋ぐための外部リニアの接続コードを製作。リレースイッチと、ALC、それとマイナスアースの3本足。FT-2000付属のRCAコネクタと、余っていた映像ケーブルで作った。リレー動作側は太いケーブルを使用している。


とりあえずTSSに出す資料作りをしなければならない。同じYAESU同士だが、現代のFT系のリグに年代物のFL系のアンプが繋がれた。。FL-2100Bのマニュアルと、FT-2000のマニュアルを双方睨めっこしながら、セッティング。FT-2000はメニューモードにてメニュー番号146のEXT-GNDを有効(DISABLE)にしておく。

しっかし、セッティングが面倒だ。今時のリニアアンプのように接続してはい。送信って訳にはいかない。とりあえず、ダミーロードに接続。配線類に誤りがないか確認後、リグ、リニアアンプと、メインスイッチを入れる。するとブゥゥゥンと音がして。真空管が光り出す。しばし予熱。7MHzから試験。アンプをSTBYからOPERにスイッチ。まずはエキサイター出力10WくらいでCWキャリアを与えてやる。緊張の一瞬である。FT2000はCWモードで外部PTT信号を入力するとCWキャリアを送出するので、外部PTTボタンをプッシュ。緊張の一瞬。

「ガチャッ!」「ブゥゥゥン」

という音がして電流計が振れた。PLATEツマミをまわして電流値を最低に、続いてLOADINGツマミでパワー最大値を探る。この値はバンド毎、アンテナ毎にメモっておいた方がすぐにQSYできるので、良いようだ。ダミーロード側のパワーメーターは30Wちょいくらいまで振れている。よしよし。ドライブ電力を50Wに。もういっちょPTTプッシュ!


さらにもう1テンポ高い音で

「ブゥゥゥン」

メーターはCW信号を受けてググッツと200Wを挿した。電流計もググッと上がり、0.4Aくらいか。写真では若干下を差しているが、ここでもう一度、PLATEとLOADINGを調整すると200Wちょいを差す。ここが7MHzの「勘所」だろう。球がボケてるのかな?元気な球だと250Wくらいまで振るらしいが、このコはおりこうさんに200Wちょいちょいくらいまでしか振らないようである。

各バンド調べてみたが、概ね50~60Wのドライブ電力で200Wを出せるようである。何だろ、調整が悪いのか、リレーの具合が悪いのかなぁ、3.5Mと28Mで、時々動作せずにベアフット電力しか出ない時があるが、その時は電流計が振れないので分かる。PLATEとLOADの初期値があるらしく、それからあまりにもかけ離れてたり、SWRが極端に悪くても増幅しないような感じなのであるが、そんなに頭のいい機械なのかなぁ?

まぁ、調整がドンピシャであれば、小生が欲しいパワーはバッチリと出ている。

SSBモードでコールサインをデカ声で連続入力してみると40~50Wくらいを差している。尖頭電力はアナログ針の指針の3倍から4倍であるから、こんなものか。口笛を吹くと、200W弱。まぁまぁか。

先輩諸氏がおっしゃられているとおり、長く使おうと思ったら、コンデンサーと抵抗は要交換ですかな。予備球も手に入れておきたい。まぁ、現状、正常なのだから、金もないし、レストアは保証認定が降りてからにしよう。明日TSSに問合せて認定の手順を考えよう。


アンプの上面から漏れ光る真空管の光。思わず、ニンマリする瞬間であるが。しかし、扱いはソリッドステートのアンプのように一筋縄ではいかないね。まぁ、インターフェアも安心な100Wでのベアフット運用を中心にパワーが欲しい時にリニア注入といきますか。それからこのクソ重いアンプを何処に置くのかも問題。QRVまで何回かダイヤル操作が必要だし、監視できる目線にないと、間違えたバンドにダイヤルが行ってるとエキサイターが「ギャァァァ!」という事になりかねないから。やっぱり机上レベルの何処かだよなぁ。

一級仕様として考えると、若干、球がボケ気味だが200Vを与えればピークで500W以上は出るようだが、まぁ、連続使用は300~400Wがアンパイな所のようである。それからドライブ電力は60W位、エキサイターで無理に押してはいけないようである。

後日談。

TSSに電話で相談した所、そのデーターで保証できるとの事。電子はTSSの処理が遅いとの話だったので、ダウンロードして、紙で申請。はて?順当に免許が降りるかな?送った書類は200Wを出力した時の周波数と電流値、プレート電圧を各バンド毎にメモっておき、エキサイターとFL-2100Bの送信系統図、エキサイターとアンプの接続図。それから改造した電圧タップ部分の写真だろうか。





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