2013年7月6日土曜日

MFJ-250X ダミーロード

FL-2100Bの中古の出物が見つかった。写真で見る限り、プレート電圧がちゃんとかかっているようで。まぁ、それなりに使い込み感があると書いてあるが、30年前のビンテージ品であるから。しかし、相手となるエキサイターのFT101より高い。需要があるんだな。リグより構造が簡単でレストアしやすいし。明日到着予定。


さて、細かい物が色々必要になってくる。リニアアンプを作るには、SWRパワーメーターとダミーロードが必要。まぁSWR計は300Wまでしか計れないものなのだが、完成品が200Wなので、とりあえず、余計な出費を抑えるため、リグ側はリグのSWR計を使う事にして、パワー計をリニアの後段に挿し込み、後はダミーロードが必要。


安くて、PEPで2KW。CW瞬間で1KWまで耐えるというので購入したMFJ-250Xダミーロード。思ったより小さい。オイル容量は4リットル。というか、コレ、モロに塗装用の塗料缶じゃねぇの。



専用のトランスフォーマーオイルも売っているが、1KWで使わないならサラダ油で大丈夫なようである。缶に書いてある実線部分がサラダ油。破線がトランスフォーマーオイル。2KW-PEP、1KW-CWの性能を出すにはトランスフォーマーオイルが良いようで、サラダ油だと耐入力曲線が低下するようであるが、800Wくらいまでは全く問題なし。500Wアンプのテストに使うならサラダ油で上等である。上質サラダオイルと書いてあるが、食べる訳ではないから「エコナ」を使えという訳ではないだろう。粗悪でなければ良いはず。1本1.5リットルだから、4リットル弱とは半端である。少し余ったので、残りは天ぷら油に注油しておいた。注入単価は1000円しない。


上端2cmを残し注入。抵抗器ユニット部分が油に没落すれば良いようである。サラダ油とは何ともアレだが、戦中頃までは、電柱の変圧トランスにサラダ油の類似品が使われていたようである。戦後の物資難の頃、油をドロボウして抜き取って天ぷらに使ったなんて話もある。その後、あの有毒なPCBが使われるようになり、現在のトランスフォーマーオイルは基本的には無害らしいが、流石に天ぷらはできないだろう。コレは天ぷらができる食用油。


赤い通気キャップを外し、リグからのラインを繋ぐ。アンテナ切換器部分に終端として挿入してみた。


FT-2000を使用し、各バンドでSWRチェック。CWモードで100Wかけてみたが、反射側はほぼ振れない。しかし、FT-2000も各バンドで出力に差がある。CWで微妙に100W出ないようであるが、14MHzは100Wちょっと振ってくる。まぁメーカー製リグでもマルチバンドだから、バンド毎に若干の出力差があるという事で。

ここぞとばかりに100W出力で、モニタリングしながらミキサーとリグのマイクゲインとイコライザーをいじりながらマイク調整。モニターしてるのが分からないくらいクリアな音質に調整できた。プロセッサーをかけるとガリガリ声になるが、ノンプロセッサーでしゃべると至って自然な地声で変調が乗っているようである。100W程度で調整した位では全く油温は上昇しない。


うーーん。所で困ったのは、長期間抵抗器を油に付けたままにしないで下さいとの事なので、長期間使用しない時は油と抵抗器を別に保管しなさいという事か。同じようなサイズの塗料缶がもうひとつ必要だな、これは。







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