2010年9月30日木曜日

生乳コンテナ

ところで、塗装ブースで塗装されていたISOタンクコンテナのような怪しい物体は何か?


生乳コンテナ。
アイコムが出した、コンテナキットのTYPE7である。下に見える本は鉄道ジャーナル93年12月号である。貨物の特集の号であったが、これに生乳輸送について詳しく書いてあった。

このキット。ネットの評価はあまり良くないのであるが、小生レベルでは、十分だと思うのだが。多分皆が不満に思っているのは梯子の部分だと思われる。ちなみに実は小生の物はまだ梯子が未搭載。藤本に供給しているNジオもそうだが、この会社の梯子は特にディティールが悪いようで、それを分かってか、梯子とランボードを交換するエッチングキットがあるらしいので、とりあえず、梯子部分だけ残して竣工。塗り分けも微妙に手を抜いてあるのだが、その辺はやる気のなさ度から来る、ご愛嬌としてもらって、、、。


トレーラーに積載してみた。総重量で20tを超えるのでトレーラーでないと輸送は無理。このまま貨物駅からコキ車に積み替えて、、、と言いたい所だが、実物は釧路港から「ほくれん丸」というRORO船にコンテナシャーシーごと積まれて茨城まで向かう。根釧は鉄道では根室本線を一晩かけてトコトコと走ってやっと札幌とか苫小牧。ここで場合によっては積み替えてから関東へ向かうので鉄道コンテナ輸送は時間がかかる。その点、「ほくれん丸」は釧路からズバッと関東まで直行。イモや野菜類などと比べ鮮度にシビアな生乳輸送は海上輸送と比べると不利である。関東地方は「ほくれん丸」の独壇場で、所要20時間、2隻体制で毎日運行。ン十台もの生乳コンテナを積載したコンテナをシャーシごと積み込んで輸送している。
ちなみにこのコンテナ、巨大な魔法瓶のようになっており、2度程度に冷却された生乳を2~6度の鮮度を保って輸送が可能。リーファーではないが、釧路から名古屋や大阪までの2泊3日程度の行程にも耐えられるようである。


アイコムのこういう所が好きなのであるが、タイプ07はこの塗装でアナウンスされていた筈である。「おいしい牛乳」と気の抜けたようなデザインとキャッチコピー。ネットでの検索ではこのような絵柄の入った生乳コンテナは見当たらなかったのであるが、、、。恐らく「ネタ」であると思われる。

ちなみに、20フィート用トレーラーに乗っているが、これは40フィート用からの改造。全長をコンテナに合わせて詰めて、グースネックにしてある。
第2弾で20フィートがラインナップされて以来、トレーラーコレクションにおいては40フィートばかり。欲しくても中古市場では法外な値段で売っているようである。年末にリリースされるトレーラーコレクションもすべて40フィートタイプのようである。
短い20フィートでは損をした気持ちになるという消費者の意向もあるのかもしれないが、それにしても、鉄道輸送ではドライコンテナはともかく、多種多様なISOタンクコンテナが存在する20フィートを乗せるためのシャーシがないのは困ったものだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿