2009年8月5日水曜日

食パン電車



さて、この列車覚えている人いるだろうか。東北本線ではもう随分前に引退してしまった通称「食パン電車」こと715系である。国鉄末期、新車を造る財政的余裕がなかった為、余剰を抱えていた583系寝台電車を無理矢理普通電車に改造した特異な形式である。「食パン」の愛称の元になった無理矢理取り付けたような運転台の増設に始まり、扉を増設、一部の窓を開くように改造、一部車内にロングシート設置、便所の一部閉鎖、洗面台は撤去せずにカバーをかけて撤去扱いにする、、、等等、色々な意味で「無理矢理に」改造した毒々しい電車であった。
PCの中から発見し、思わず懐かしく思ったのであるが、その昔「青春18きっぷ」で東北などを旅行していた頃、「コレ」が現れると「うわぁボロが来た」と落胆する反面、「ラクに帰れるな」と嬉しかったりもした。元々寝台電車の583系を改造した車輌であるだけに、車内は普通電車としては破格級に広い座席が使ってあり、外見のボロさに対し、いざ乗ってみると快適な電車であった。
今は東北では見られないが、兄弟車の419系が北陸本線で今も現役である。

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